うっつー先生の吹奏楽団の作り方〜打楽器の負担はどのくらいが適切か〜

どうもうっつーです!本日は一般の吹奏楽団における打楽器の負担の話をしたいと思います。

吹奏楽団では原則管楽器は個人持ちでの参加をお願いする楽団が多いかと思います。理由は単純で楽団で管楽器を買う・メンテナンスするだけの資金力がないため管楽器は「自己負担」の考えで動いている所が多いかな、と。

もちろん楽団によってはチューバやバリトンサックスなど大型の楽器を所有して貸し出しもする楽団さんもありますが、そんな楽団さんは稀だと思います。(あ、私の楽団はチューバやバリトンサックス、ホルン、ユーフォ、フルートなどは安いモデルですが貸し出しはありますよ!)

そんな中、打楽器はいかがでしょうか?基本的には吹奏楽団側が準備して、打楽器購入代もレンタル代も運搬も管楽器の人も団費等で負担しているところは多いのではないでしょうか?

現に吹奏楽の演奏会の参加費やオフ会の参加費の名目に「打楽器のレンタル代として」や「打楽器の購入代として」「打楽器の運搬代として」と書いてある楽団は多いので自ずと

打楽器は「楽団のみんなで負担」が当たり前

という風潮は大昔からあったことなのかもしれませんね。

さて今回の記事は打楽器奏者の方を揶揄する記事ではありません。

なんとなくそういう風潮ってので色々と私自身疑問に思ったりしたこともあったので今回キチンとメスを入れ、打楽器奏者側や管楽器側が納得できる負担の考えについて色々提案できたらなと思います。(あくまで楽団運営をずっとしてきた側の個人の考えになりますが)

打楽器奏者と管楽器奏者の感覚のズレ

まずこの記事を書こうと思ったのは、12年の楽団運営生活において色々な感覚を持った打楽器奏者の方に出会ってきて自分としてはモヤモヤとしてたのをポストにまとめたのがきっかけです。

自分としては打楽器と運搬車を用意するのに約250万円を自分で負担しました。まあ一気に負担したわけではなく徐々に買い集めた総額なんですが。

関連記事:うっつー先生の吹奏楽団の作り方〜普段の練習運営にかかる費用〜

狙いとしては単純で打楽器奏者にとって少しでもいい環境を用意しようと思っての準備ですし、管楽器奏者側も打楽器があると練習の内容が濃くなるし何より楽しいですからね。

ツイートの内容の通り多くの打楽器奏者の方は感謝してくれました

打楽器の環境が悪い。

ヘッドを交換してくれ。

マレットが悪い。買ってくれ。

ティンパニをもっと借りてくれ。

宇都宮さんの仕事は楽団の環境を良くすることですよね?(煽

と言われたこともあり内心ブチギレた過去が実際には何回かあるんですよね

管楽器奏者は打楽器のレンタル費、購入費、維持費、運搬費

そして運搬組み立てを手伝っているのに良くもまあいけしゃあしゃあというじゃないですか、と

うっつー

じゃあ管楽器は全部自己負担なんだから

打楽器も自分達で自己負担してください

って本気で言いたくなりましたが・・・

まあそれだとまあかなり暴論なんですよね・・・打楽器特有の問題や文化もありますので

こんな感じでモヤモヤする楽団生活はまあずっと付き纏っていますね。

多分色々学校などでも部費から補填してもらってきたり、用意してきてもらってきてる分管楽器奏者の人とは感覚がずれてる人はもしかしたらいるのかもしれません。

打楽器奏者が個人持ちをあまりしない理由

打楽器奏者の方が楽器を個人持ちしない理由は長年楽団運営してて以下のことが挙げられるかなと

  1. 大型打楽器は高価で置く場所に困る
  2. 大型打楽器を購入したにしても運搬に困る
  3. 大型打楽器を運搬できたとしても練習場所に困る
  4. 吹奏楽において使うのは1つの楽器だけではなく集めるのが大変
  5. 集めたのに楽団が所有していたら押し入れに寝かすこと「も」ある

※大型打楽器とはマリンバやビブラフォン、ティンパニやコンサートバスドラムなど大きく保管場所や運搬に困る打楽器の事とこの記事では定義しておきます。

これに尽きるのかな〜と思います。

管楽器の人は値段の大小はあれど基本的には買ってしまえば家に保管することもできますし、身体一つあれば楽器を運ぶことができます(チューバは大変ですがソフトケースで背負えますし)

また練習場所も広い公園や河川敷、カラオケやスタジオ、地域の地区センターの音楽室など練習の環境も選択肢の幅は広いです。サイレントブラスもありますし高いですが簡易的な防音室も買おうと思えばあります。

しかしながら打楽器は①②③においてはどうしても管楽器に比べてハードルが高いです。

また打楽器特有の悩みと思いますが④⑤では吹奏楽において使う楽器は1つだけでないことの方がほとんどなので集めるのが大変でかなり高額になることもあります。さらには所属しているorしようとしている楽団で自分が所有している楽器以上にグレードの高い楽器があることもあります。

つまり当たり前ですが個人持ちをするのには管楽器よりもハードルが高いんですよね。

ですので管楽器側もある程度の理解は必要なのかな、と

※言い忘れてましたが一部のお金持ちやマニア、家が広く練習できる人は除きます。普通に考えるとお金と環境がない人の方が大半ですので・・・

打楽器負担に対する世間の反応

打楽器負担についてのツイートをした後に色んな意見をいただきました。

https://twitter.com/tsudzukifirm/status/1974634732429382064

まとめ(吹奏楽団の打楽器奏者の負担の提案)

上記のことから自分が吹奏楽団において打楽器奏者に求める負担の提案としては

  1. 大型打楽器は楽団全体で負担する
  2. 予算の範囲で動くので楽器のグレードには文句を言わない
  3. スティックやマレット、ヘッドなどの消耗品は打楽器パートで負担

というのが一番丸く収まるのではないかなと思います。

スティックやマレットはマウスピースみたいなもの。

ヘッドなどはリードみたいな消耗品。

これらを負担してくれってのは個人的には大型楽器など管楽器側も購入や維持を負担しているのにちょっと傲慢じゃないか?と思うことはありますね。

打楽器奏者側が意識しないといけないの管楽器奏者側の団員も費用を出し、運搬のお手伝いをするからこそ成り立っているところが大半ですので、その辺は驕りたかぶって「もっとああしろ、こうしろ」ってスタンスは違うのかなと。せめてお願いベースでやって欲しいなと思う人はいましたね。だって人の協力(お金や労力)があって成り立っているわけなので。

ちょっと愚痴っぽい記事、打楽器奏者に対して敵を作りそうな記事でしたが、「そういう態度は違くない?」という自分の実体験を交えて問題提起してみました。

もう一度言いますが、私の楽団のやり方は大型打楽器は楽団全体で負担するのでスティックやマレットは買って欲しいヘッドくらいは自分達で負担してほしい。という感覚です。打楽器だけ割高に団費や臨時徴収する気はありません。大変でしょうし。。。

という感じでしょうか。まとまりがなかったのですが。この記事が意識改革や色んな人と費用を見直すきっかけになっていただければ幸いです!

ではまた!

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ホームページ制作の仕方も後々記事にしていきますね!