うっつー先生の吹奏楽団の作り方・運営方法〜演奏会にかかる費用について〜

どうもうっつーです!

前回の記事では吹奏楽団の普段の練習にはこれだけお金がかかるんやで〜ってな話をしました。

前回の記事:うっつー先生の吹奏楽団の作り方・運営方法〜立〜普段の練習運営にかかる費用について〜

今回は演奏会などの本番にかかる費用面に関して話していきたいなと思ってます!

またまたみんな大好き

お金の話❤︎

本番の費用も調べればなんとなく予想がつくかなと思いますがホールによって料金形態(1区分計算なのか1日計算なのか)や技術スタッフの人件費など様々です。

私の失敗談ですが横浜市の公会堂系は演奏会を開く時は大体が照明も音響もひな壇のセッティングも自分達で設営することができ、係を立てれば実質人件費無料で演奏会が可能です。(他の横浜市のホールはまた違いますが)

しかしながら横浜市の公会堂と同じ場所代クラスの大阪市のホール型の区民センターは自分達でも対応できる照明や音響、セッティングにはその専用の技術スタッフを雇わなくてはなりません。(体育館のようなホールは雇わなくていいけど)

しかも舞台スタッフは1日22000円の人件費がかかり最低でも舞台・照明・音響で5人雇わなくてはならず10万円人件費にかかって痛い想いをした記憶があります。区民センター側的には施設の保全のためにも安全の為にも楽団側で操作する組み立てることはできないみたいで今となってはもう

うっつー

そういうシステムなのね。自分達でできるのに。

と思いながら委託してます。もうしゃあないものなんだと。(苦笑)

まあこういう人によってはそんな認識がなかったみたいなのもあるかもしれないので実体験をもとに色々話してみたいと思います。

吹奏楽団の演奏会にかかる費用

吹奏楽団の演奏会ですがここでは1時間半〜2時間公演のいわゆる定期演奏会やメインの演奏会の規模感でお話しできたらなと思います。

  1. 会場代(場所代・付帯設備代・ホール人件費)
  2. 打楽器代
  3. 楽譜代・著作権関連代
  4. フライヤー・パンフレット・チケット代
  5. 撮影代
  6. 謝礼関係(指揮者の先生・ゲストプレーヤー・お手伝いさん)

考えられるのはこの辺なのかな〜と思ってます

①会場代(場所代・付帯設備代・ホール人件費)

  • 場所代(いわゆる箱代)
  • 付帯設備費用(照明・音響・舞台用具)
  • ホールスタッフの人件費

会場代は大きく分けて3つの費用に分けられるかなと

場所代(箱代)はホールそのものを借りる料金です。

ホールによってはリハーサルの時は何割減額。本番の時間の区分は本番料金(通常の料金)みたいに安くなることもあります。また無料公演か有料公演かで1.5倍増しになったり、2倍増しになったりすることがあります。またこれもホールによるのですが市内団体利用や市外団体の利用で減額や割り増しになるところがあります。

ですので箱代に関しては打ち合わせをして見積もりを取ってもらうと確実です。

一方、付帯設備費用というのは照明や音響、舞台のひな壇や反響板にかかる費用です。ホールのホームページに書いてある付帯設備の金額は基本的に1区分の金額です。演奏会を開くとなると最低でも午前午後や午後夜間などの2区分や1日利用の3区分を使うことがありますので書いてある料金の2.3倍はかかると思っておいてください。

ホールのスタッフの人件費は冒頭で言ったように技術スタッフを入れないといけないホールもあります。ホールの利用料金に含まれている所もあれば、外注をするホールもありますのでこの辺りはきちんと聞いておくといいかなと。

以上が会場でかかる費用なのでまとめて会場代とさせていただきました!

②打楽器代

当たり前ですが演奏会には打楽器代もかかります。

打楽器関連は前回の記事で書いたので詳しくはそちらを

前回の記事:うっつー先生の吹奏楽団の作り方・運営方法〜立〜普段の練習運営にかかる費用について〜

楽団で打楽器一式持っているなら運搬費用だけでいいのですが、おそらくそんな楽団は稀だと思うので楽団持ちの打楽器とレンタル業者を併用した場合の金額を算出してみます。業者やレンタルするメーカーやグレードにもよりますが肌感こんな感じ

打楽器を一部レンタルした場合(合計約90000円)

ティンパニ4台1セット40000円 チャイム10000円 

バスドラム10000円 マリンバ20000円 運搬費10000円

税込ですと10万はかかりますね^^;

打楽器を全てレンタルした場合(約150000円)

上記に加えてドラムセット・スネア・シンバル・グロッケン

シロフォン・ビブラフォン・ドラを借りると15万はかかる感じ

これはあくまで1日の価格なので前日当日で2日単位で借りると普通に2倍になります。

故に打楽器代だけで18万〜30万って見積もっていると無難なのかなと思います。

③楽譜代・著作権代

※この項目は前回の記事をそのまま丸々書かせてもらいます!

楽譜は意外と高いと感じる人もいますが、人気の作品の金額を書いておきます。

※母校や他の楽団からコピーを取ってる投稿を見たことありますが違法です。絶対にやめましょう。

さくらのうた・・・13000円

アルセナール・・・22000円

マードックからの最後の手紙・・・33000円

ワインダークシー・・・94000円

宇宙の音楽・・・73000円

アルメニアンダンスパートⅠ・・・17000円

宝島・・・14000円

ディープパープルメドレー・・・22000円

※出版社や輸入の関係で値段は変動しますが大体これくらいです。

いや〜びっくりするでしょ?意外と高いんですよ。

特に海外からの輸入譜は基本高いんです。

みんなやりたい曲はあると思うのですが、考えて選曲しないと費用はとんでもないことになります。大体1時間半くらいのしっかりした演奏会で楽譜代は普通に10万円〜20万円しますからね。

サラリと書きますがもちろん楽曲の使用料金(いわゆる著作権費)もかかってきますので演奏会前にきちんと調べておくことが必要です。著作権費用についてはまた別記事で書きますがホールのキャパシティ・入場料・楽曲などで毎回変わります。

④フライヤー・チケット・パンフレット代

演奏会の告知のためのフライヤー。集客のためのチケット。お客様に演奏会の内容をお伝えするパンフレット。もちろんですがお金がかかります。

私の楽団の例をもとにちょっと色々書いてみますね!

フライヤー代(0円〜)

フライヤーは手作りでSNS集客と団員の直接の集客をやっているので私の吹奏楽団の場合、正直0円のことがほとんどです。400人入るホールに300人以上毎回入るので楽団側としては満足してます。

しかしながら紙ベースでもっと周知したいのであれば、他の楽団さんの演奏会のパンフの挟み込みやポスティング、お店や公共施設などに貼るためにフライヤーを印刷しないといけないのでその辺の費用はかかってくるでしょう。

チケット代(約4000円〜)

デザインは団員で。両面カラーのチケット500部の値段です。

パンフレット代(約4000円〜)

デザインは団員で。3つ折りの両面フルカラーのパンフレット500部の値段です。

上記より大体うちでやる時は10000円くらいでやれてます

⑤撮影代

撮影代も業者によって撮影のみはこの費用感、とかDVDとブルーレイは何枚買ってください。など色々ありますので、実際に問い合わせるのが一番いいです。最近では自分たちで撮影して編集する団体も増えましたが、やっぱり大きな本番ではプロのカメラを入れたい所ですよね。

演奏会の内容や機材にもよりますが肌感30万円前後な感じがします。

撮影なしならもちろん0円でやれます!

⑥演奏会の謝礼

多分ここも悩みどころだと思いますし相場が決まってるわけではないので自分の考えや感覚になるのですが赤裸々に書いてみたいなと思います。

演奏会スタッフの謝礼(一人あたり約10000円〜)

演奏会で受付やステマネなどのお手伝いのスタッフについてですが、自分の基準はその地域の最低時給×時間+交通費このくらいでいいかなと思ってます。

大体10時くらいに来てもらって16時ごろに終演して撤退。交通費も合わせると大体10000円くらいかなと。もちろん予算が足りない時は「あんまり出せないんだけど…」と前置きしておいて募るのはしょうがない事かなと。それで難しい人は断るでしょうし、承諾してくれて手伝ってくれる方がいたら有難いし、また何か別のタイミングで恩返しすることこそが大切です。

大体5人から10人くらいを想定するなら5万〜10万は見積もっておくといいです。

演奏をするエキストラの謝礼(一人当たり約10000円〜30000円)

これも悩ましい所ですが練習場所代・本番の労力の事も考えるとアマチュアでも交通費込みで2.3万円が妥当なんじゃないかなと思いますが、現実どこのバンドさんも交通費込みで1万円な気がします。私もアマチュア時代過去トラで乗った団体もこのくらいの相場でした。そもそも乗ってくれる人も趣味の範囲なのでキリよく1万!みたいなことは多いのかなと。

しかしながら音大生やプロになるとやはり2.3万円くらいが相場かなぁと…

音大生の子で「別に謝礼低くてもやります!」って人もいますが一定のリスペクトは持っておきたい所です。

指揮者の先生への謝礼(約20000円〜30000円)

指揮者は団員が振る場合が殆どかなと思いますが、中には母校の恩師の先生が指揮を振ったり、プロの先生が指揮を振られることもあるかなと思います。

もちろん「謝礼は頂けないよ〜」と言う先生が殆どだと思いますが(特に公立は)花束を贈ったり指揮棒ケースなどをプレゼントしたり何かしらの感謝は伝えたいものです。

自分的には相場は2〜3万円なのかなと思ってます。(花束やお礼の品も合わせて)

プロの指揮者の方はその道の方ですので、演奏会をする前に出演料や指導料提示してくださる方が殆どだとと思いますのでその先生とご相談してみましょう。

演奏会・本番の規模による費用感

以上が演奏会にかかる費用でした!

しかしながらピンからキリまであるので

ぶっちゃけ具体的な演奏会や本番の金額が想像しづらいですよね?

そこでざっくりではありますが私が今までやってきた演奏会で「大体これくらいかかったよ〜」って費用をご紹介していきたいと思います。

1日の費用ではなく前日リハと当日合わせてこれくらいって感じにまとめてみました。

何かいい機材使ったとか照明ガッチガチに凝ったわけではなくスタンダードな公演なので皆さんのイメージにかなり近い演奏会でのリアルな数字かなと思います。

大阪市 阿倍野区民センター(大ホール)・・・50万円クラス

定員650名のいわゆる普通のホール。この規模感だと演奏している側も満足しますし、集客も頑張ればいける範囲ではありますので楽しいです。立ち上げたばかりの吹奏楽団はこういったホールで年に1,2回コンスタントに演奏会ができる所から目指すといいと思いますね。

この規模のホールで演奏する場合会場代や打楽器代、楽譜代など全て含んで50万円ほど必要です。

もちろん当日のホール代だけをみたら42000円なんですよ。→阿倍野区民センターの料金ページ

でも記事で書いてきたように付帯設備や技術スタッフ代、楽譜代、打楽器レンタル代など嵩んで行き最終的に全体でかかってくるのが50万円近くになります。もちろん安く済ませることもできますが、私はこの金額帯が一つの目安として考えて演奏会の計画をしています。

50人のバンドなら参加費10000円ほどでトントンくらいな感じでしょうか。

大東市立文化ホール(サーティホール )80万円クラス

定員1200名の大きめのホール。

昔の領収書とか明細見ながら記事書いてますが

土曜にリハーサルでホールを借りて日曜に本番をした場合、場所代や設備代、技術スタッフの人件費込みで会場費は約50万ほどでした。

もちろん他にも打楽器など2日借りたりしたので全て含んで80万円くらいでしたね。

50人のバンドなら16000円ほどでトントンなイメージでしょうか。

(神奈川)横須賀芸術劇場・・・120万円クラス

定員2000名の劇場型のホール。景観が素晴らしかったです。

前日は動画の通り横浜市のホールで練習をして、当日は現地のホールを1日借りて公演をしました。会場費と楽譜代、打楽器代など全て合わせて120万円ほどでした。

50人ほどのバンドなら24000円ほどでトントンな感じでしょうか

※撮影費とか入れると150万円は余裕で越しますね

京都コンサートホール・・・150万円クラス

定員1800名ほどのコンサートホール。もう極上のホールでした!!

前日は別の練習場所で練習して、当日はホールでの本番でしたね。

会場費と楽譜代、打楽器代など全て合わせて演奏会総額は150万円ほど。

50人で割れば30000円でトントンでしょうか。

※この日は撮影業者も入れたのと打楽器もハープやらなんやら普段より良いものを借りたのでなん夜間やで200万近くかかりました。

まとめ

かなり記事が長くなってしまいましたが以上が演奏会にかかる費用と、私うっつーが経験した演奏会の具体的な費用でした。

もちろんピンからキリまでありますので安くもできますし、お金をかけることだってできますのであくまで目安にしてもらえるとイメージしやすいのかなと思います。

また地域やホールによっても変わってきますので直接ホールに聞いて見積もりを出してみると良いと思います。

一般の吹奏楽団のホームページを見てみると団費以外に定期演奏会の費用は10000円〜20000円ほどですって明示している団体さんありますがかなり妥当ですよね。

お恥ずかしながら高校の部活上がりたての大学生時代、演奏会にどれだけお金がかかるのかも知らなかったので色んな楽団のホームページを見て「高いな〜」と思ってたので、どれほど自分が世間知らずだったか。そして部活がどれほど恵まれてたのかって思いますね^^;

吹奏楽団の運営は大変なことも多いのですが、色々とそれ以上に価値のあることも多いですのでぜひ挑戦してみてください!

本日の記事はここまで!またお会いしましょう〜^^

うっつー先生が運営する吹奏楽団のホームページ

【団員募集しています!】 

現在大阪名古屋横浜の3つの吹奏楽団を運営してます! 

一緒に吹奏楽をやりたい方はぜひ各団体のホームページからお問い合わせください♪ 

横浜 Union Symphonic Band 

大阪 Puzzle Symphonic Band

名古屋Connect Symphonic Band

ホームページ制作の仕方も後々記事にしていきますね!

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